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夏の雪

更新日:2025年1月26日

僕は雨男なのかもしれない

沖縄への到着日は最悪の天気

6月ってのもあるのかもしれないが


いつも予定をたてると

楽しみにしている君を裏切るように雨がふる

でも君は

いつも前向きで

僕の方が落ち込んでいるくらい


そんな明るい君にいつも救われている

どんなときも隣でわらってくれてて


これからもずっと僕の隣にいてほしい


だから今回の旅行で僕は君にプロポーズする


1日目は、美ら海水族館に行った

『雨でも楽しめるよ』と君は笑ってくれた


プロポーズの機会を伺う

ジンベエザメの一番大きな水槽の前

スロープを降りながら水槽に近づく


水槽に駆け寄ってはしゃぐ君に夢中になって居たら

プロポーズを忘れていた


ホテルにチェックインした後もチャンスを伺っていた


海とプールが見えるテラスのある部屋

今回はかなり奮発した


夕食のレストラン

指輪の箱はもちろん持ってきた

しかし

普段食べないキラキラした料理達に

目を輝かせて

美味しそうに食べる君を邪魔したくなくて

ここでもプロポーズできなかった


夕日をバックにテラスでプロポーズ

も考えたが

おなかいっぱいになった君は

すぐに寝てしまった


寝ている君の枕元にそっと置いておこうかとも思ったが

「クリスマスかよ」って一人ツッコミをいれた

やっぱりこういうことは直接伝えたいな


2日目は君が一番楽しみにしていたスキューバダイビング


二人とも沖縄の海は初めてだ


インストラクターさんの説明をうけて

装備を装着

なんか少し強化された気がした


沖縄の海はあっかんの景色だった

カラフルな魚たち

珊瑚にイソギンチャク

そして透き通った水

水面がキラキラ光っている


珊瑚の産卵が見れる時期らしい

予定には無かったが

ちょうど2人分キャンセルが出たナイトダイビングも予約してしまった


夜にもう一度沖縄の海を堪能する

昼間とはまた違う顔を見せてくれた


目的の珊瑚礁の近くまできた

珊瑚から沢山の卵が浮かび上がる


その様子は本当に雪が舞っているみたいだった

真っ暗な海に揺れる光


ここだ


僕は君の手を引いた

両手をしっかりと握って向かい合った


君はこのときには察していたのかもしれない


そんなのはお構いなし


僕はきみに用意していた指輪を見せた


言葉は届かなかったと思うけど

僕の気持ちはちゃんと届いたみたいだ


君の目からこぼれる滴が

この暗い海の何よりも輝いていた


 
 
 

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