夏の雪
- 水無月 潤

- 2025年1月20日
- 読了時間: 2分
更新日:2025年1月26日
僕は雨男なのかもしれない
沖縄への到着日は最悪の天気
6月ってのもあるのかもしれないが
いつも予定をたてると
楽しみにしている君を裏切るように雨がふる
でも君は
いつも前向きで
僕の方が落ち込んでいるくらい
そんな明るい君にいつも救われている
どんなときも隣でわらってくれてて
これからもずっと僕の隣にいてほしい
だから今回の旅行で僕は君にプロポーズする
1日目は、美ら海水族館に行った
『雨でも楽しめるよ』と君は笑ってくれた
プロポーズの機会を伺う
ジンベエザメの一番大きな水槽の前
スロープを降りながら水槽に近づく
水槽に駆け寄ってはしゃぐ君に夢中になって居たら
プロポーズを忘れていた
ホテルにチェックインした後もチャンスを伺っていた
海とプールが見えるテラスのある部屋
今回はかなり奮発した
夕食のレストラン
指輪の箱はもちろん持ってきた
しかし
普段食べないキラキラした料理達に
目を輝かせて
美味しそうに食べる君を邪魔したくなくて
ここでもプロポーズできなかった
夕日をバックにテラスでプロポーズ
も考えたが
おなかいっぱいになった君は
すぐに寝てしまった
寝ている君の枕元にそっと置いておこうかとも思ったが
「クリスマスかよ」って一人ツッコミをいれた
やっぱりこういうことは直接伝えたいな
2日目は君が一番楽しみにしていたスキューバダイビング
二人とも沖縄の海は初めてだ
インストラクターさんの説明をうけて
装備を装着
なんか少し強化された気がした
沖縄の海はあっかんの景色だった
カラフルな魚たち
珊瑚にイソギンチャク
そして透き通った水
水面がキラキラ光っている
珊瑚の産卵が見れる時期らしい
予定には無かったが
ちょうど2人分キャンセルが出たナイトダイビングも予約してしまった
夜にもう一度沖縄の海を堪能する
昼間とはまた違う顔を見せてくれた
目的の珊瑚礁の近くまできた
珊瑚から沢山の卵が浮かび上がる
その様子は本当に雪が舞っているみたいだった
真っ暗な海に揺れる光
ここだ
僕は君の手を引いた
両手をしっかりと握って向かい合った
君はこのときには察していたのかもしれない
そんなのはお構いなし
僕はきみに用意していた指輪を見せた
言葉は届かなかったと思うけど
僕の気持ちはちゃんと届いたみたいだ
君の目からこぼれる滴が
この暗い海の何よりも輝いていた
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